まあちゅ

みたものをみたままに

大阪→東京新幹線のぞみから

8日、 奈良先端技術大学院大学受験のため、実家に帰省。大阪はやはり暑い。面接対策、微分積分線形代数の復習をして就寝。
9日、奈良に向かう。スーツにこの暑さは堪える。聞くところによると、私が大阪に来た日までは涼しかったのだという。タイミングが悪い。今年初めて蝉の鳴き声を聞く。一時間半かけて生駒へ。バスが一時間に一本しかない。少しロータリーでバスを待つが、立っているだけで汗が出るほど暑いので、仕方なくタクシーを使う。770円なり。naistについて受付時間までベンチで待つ。3時になり受付開始。TOEICのコピーを提出。今回の点数は745点。そして受験生の控え室に向かう。控え室には各々の面接開始時刻が張り出されており、自分の時刻は17時過ぎだった。二時間も待たなければならない。仕方ないので、数学と面接対策をして過ごす。面接対策は全然できていなかったので、この時間にある程度できたことは幸運だった。ちなみに、控え室での携帯の使用は禁止。二時間経って、番号が呼ばれる。まずは、控え室左前方にあるパソコンでアンケートを記入。記入を終えてしばらく経つと、数学の閲覧室に誘導される。問題の閲覧時間は10分。代数は難しそうだったので解析の問題をまず見ることにした。解析の二問のうち、一問は簡単な問題だったので、面接室で解けると判断し、代数に集中する。代数の大門一番の最初の問題は解けるが、二番目が見たこともない問題で解けない。あれやこれやと考えているうちにタイムアップ。面接は数学と口述で部屋が分かれており、まず数学の面接室に入る。解析の問題と代数の小問1をさらっと解いて、ここからが解けませんと言うと、別の問題でも良いので、解いてみてくださいと言われたので、もうひとつの代数の大門に取りかかるが途中で時間切れ。部屋を出る。次に、口述の面接室に入る。まず、小論文について二分程度で説明。途中で言葉に詰まることもあったが、なんとか説明を終える。それから、志望理由、プログラミング経験などバックグラウンドについて質問され、簡単に答える。次に小論文の内容についての質問。用語の説明、提案手法の他に方法はあるかなど。考えながらも答えて行くと、段々と質問のレベルが上がっていき、答えられなくなってきたところで時間切れになり、部屋を出て試験終了。やれることはやったのであとは運命に身を任せる他ない。落ちた場合は二回目の受験に向けてまた頑張らねばならない。生駒から実家に帰り、気晴らしに地元の友人と夕食・夜釣りに出掛けた。夕食は王将にした。東京にも王将はあるが、私が住んでいる付近には王将が全然なく、また、大阪と東京では同じメニューでも味や素材が全然違うので、久しぶりに大阪の王将に行きたくなったのだ。餃子と味噌ラーメンと炒飯を注文。やはり、私には大阪の王将のほうが合っている。それから釣具屋に行き、餌と仕掛けを購入し釣り場に向かう。釣り場には釣り人もちらほらいるが、連れている気配がない。まあいいかと根魚用の仕掛けを投入するが、満ち潮で仕掛けが流され、思うように釣りができない。二時間程やって、釣れたのは渡りガニ一匹のみだった。釣り場を後にしてマクドナルドへ。ダブルチーズバーガーセットを注文し、しばし談笑。友人は薬学部にいるが、なかなか勉強が忙しいらしい。一時間程話し、帰宅。すぐに就寝。
10日、朝起きて、ご飯を食べ、洗濯乾燥。色々準備をしていると時間が経つのが早い。実家から東京の家まで4時間半ほどかかるので急ぐ。なんとか荷物をまとめ、出発。新大阪でお土産に赤福とクッキーを買って新幹線に乗り込み、今となる。名古屋を過ぎて、新横浜まで、しばしの間、休憩しようと思う。それでは、今回の日記はこの辺で。

梅雨入り

関東も梅雨入りをして、あと一月もすれば夏本番がやってきますね。東京(特に僕が住んでいる多摩地区)は、夏になっても比較的涼しいです。比較的といっても、僕が生まれ育った大阪と比較してということだけれども。そもそも大阪の夏が殺人的に暑いのである。朝からクマゼミが鳴き散らし、街全体を覆ったアスファルトが昼夜を問わず熱を放出する、それが大阪の夏である。夏の風情を感じる余裕もなくしてしまうのである。なので、大阪に住んでいるときは夏は苦手だったのだけれど、四年前、多摩地区に移り住んでからは、僕の季節観は大きく変わってしまった。多摩地区の夏はとにかく過ごしやすいのである。程よく汗ばむような健康的な気温、カラッとした空気、夕暮れ時のひぐらしの鳴き声、どれも心地よく、僕はすっかり夏が好きになってしまった。逆に、関東の冬はとても厳しく、それも相まってか、さらに夏が好きになるのである。日本の夏には、明るさや楽しさはもちろん、それと対照的な儚さや静けさがある。つい先日、段々と暑くなってきた日差しを感じながら、郵便局に向かっている途中、つんと鼻に差す、青臭い夏草のにおいがしてきた。信号待ちに、ふと、右手に目をやると、作業員が線路沿いの土手の青草を刈っている。久しぶりに嗅いだ夏草のにおいはとても心地好く、僕は何度も深呼吸をした。信号が青に変わり、すぐ行くと、小学校がある。運動場では、半袖を着た小学生達が元気に、先生の言うことに返事をしている。活気づいた小学生達と青草が対照的に浮かび上がって、梅雨入りを前にして刈られてゆく青草に、僕は同情した。この儚さに夏があるんだなと、適当なことを思ったりもした。それから幾日か経って、天気予報で梅雨入りが宣言され、曇りがちな天気が続いたある日、さやか(同棲している彼女)と僕は、珍しく休みが合って、午後から近所の魚市場に行くことになった。魚市場に向かっていると、夏野菜がなり始めた畑や涼しげな田んぼや水路が気になってついつい道を逸れてしまう。そんな調子でふらふらしていると、前に花屋が見えてきた。夏の花が色とりどりに咲いていて、足を止めずにはいられなかった。さやかと、これが良い、あれが良いなどと見て回った。最終的には何も買わなかったけれども。花屋を出るとすぐ近くに高幡不動尊がある。さやかが、今そこであじさい祭りがやっていて綺麗だと言うので行くことにした。高幡不動尊に着いて奥に進むと、確かにあじさいが綺麗に咲いている。あじさい鑑賞道なるものがあり、山あいの傾斜に小道が続き、その両端には様々な種類のあじさいが見頃を迎えていた。その中でも、特に印象的だったのが山あじさいである。山あじさいは、普段目にするあじさいの原種で、高幡不動尊にも多く自生しているらしい。その花は小さく、品種改良されたあじさいのような派手さはないが、凛として美しかった。あじさいは曇りがちな梅雨の日々を彩り、肯定してくれるようだ。山あじさいの静かな佇まいに夏を感じとり、高幡不動尊を後にした。

長々と書いてしまったので、今回はここで終わりにしよう。最後に山あじさいの絵を添えて、24歳にして初めての日記の一ページとさせていただく。

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